2015.10.02
「開業とかけて・・船旅と解く、その心は?どちらもこうかいが付きものです」そんな暢気(のんき)な、いや前向きな気持ちで開業して早9年。平成27年10月2日、開業10年目の朝を無事迎えられました。これも一重に当時、住宅メーカーにおられた佐藤さんのお陰です。心より感謝を申し上げます。
さて開業で一番大切なことは何かと問われたら、それは立地です。どんな医師でも普通にやれば成り立つ、そんなニーズのある場所を探し出してもらうこと、これに尽きます。そのリサーチ力が佐藤さんの場合ずば抜けているのだと思います。それに人脈の広さも。
ところで開業して意外だったことが2つあります。
ひとつは院長である私が病欠しても、クリニックは休診日にならなかったことです。大学からの応援や、長男の代診で難なくやり過ごせたのはうれしいことというより、ちょっと残念な感じがしました。「院長の私でなければだめなんだ。」という訳ではなかったのです。やっぱり立地だったのか?
もうひとつは、伝家の宝刀は抜けなかったということです。
勤務医のころは、開業して院長になれば、何でも自分ひとりで決められると勘違いしていました。例えばスタッフに「お前なんか首だ」と強く言えると思っていたのです。
今そんなことを言えば、すぐにパワハラだと訴えられるでしょう。というより、現在はどこも人材不足で、スタッフの補充には大変苦労しているのが現状です。ですから今のスタッフがずっといてくれるよう、上手に注意しながら指導して、居心地よくすることを心がけています。
では今10年目を迎えて後悔しているかというと、実は後悔をしています。
なぜならば、「なぜもっと早く開業しなかったのか」ということです。
勤務医の同級生が次々と定年を迎える中、自分の城を持ち死ぬまで働ける場所があるというのは本当にいいことだと思います。ただ、やはりちょっと遅すぎたと思っています。
このままだとほんとに、死ぬまで働くしかないということになり兼ねません。リタイアした時に、美味しいワインを飲めるくらいの体力がまだ残っているようにと、強く願う本日10年目の朝のツイートでした。
平成27年10月2日
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